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ABC分析とは?在庫管理での使い方とやり方

クラプロ編集部更新 2026年7月13日
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商品の数が増えると、すべてを同じ手間で管理するのは現実的ではありません。そこで役立つのが ABC分析 です。重要度に応じて在庫の管理にメリハリをつける、定番の手法をやさしく解説します。

ABC分析とは

ABC分析とは、商品を売上や出庫額などの貢献度で A・B・C のランクに分け、ランクごとに管理方法を変える手法です。

背景にあるのが**パレートの法則(80:20の法則)**です。「売上の8割は、2割の商品が生み出している」という経験則で、多くの現場で実際に近い偏りが観察されます。すべての商品を一律に扱うのではなく、貢献度の高い商品に管理の力を集中するのがABC分析の狙いです。

A・B・Cランクの分け方

一般的な手順は次のとおりです。

  1. 商品ごとの**出庫額(または売上・出庫数量)**を一定期間(3か月〜1年)で集計する。
  2. 金額の大きい順に並べる
  3. 上位から累計の比率を計算する。
  4. 累計比率でランク分けする。
ランク 累計比率の目安 位置づけ
A 上位〜約70% 売上の中心。最重要
B 約70〜90% 中位。標準的に管理
C 約90〜100% 貢献度が小さい。手間を抑える

※比率の区切りは目安です。商品数や業種に合わせて調整します。

計算例

10商品の月間出庫額を集計したとします。

順位 商品 出庫額 累計 累計比率 ランク
1 商品イ 40万円 40万円 40% A
2 商品ロ 20万円 60万円 60% A
3 商品ハ 10万円 70万円 70% A
4 商品ニ 8万円 78万円 78% B
5 商品ホ 7万円 85万円 85% B
6 商品ヘ 5万円 90万円 90% B
7〜10 その他4商品 計10万円 100万円 100% C

10商品のうち上位3商品(3割)で売上の7割を占める——この偏りが見えたら、管理の力の入れどころは明らかです。この累計比率の推移をグラフにしたものがパレート図です。

どの数字で分析する?

  • 出庫額(数量×原価): 在庫管理の目的ならこれが基本。在庫資産として重い商品が分かる。
  • 売上額(売価ベース): 販売戦略寄りの分析に。粗利率の高い商品が過大評価されることに注意。
  • 粗利額: 「利益への貢献」で見たい場合に。

何を最大化したいかで基準を選びます。迷ったら出庫額ベースで始めるのが無難です。

ランクごとの管理方針

ランク 管理方針 具体策
A(重点管理) 欠品させない 在庫を毎日〜毎週確認。定期発注で需要に合わせて発注量を調整。安全在庫のサービス率を高めに。循環棚卸も優先
B(標準管理) 標準ルールで回す 発注点方式(定量発注)で半自動化。定期的に見直し
C(簡易管理) 手間をかけない まとめ発注・ダブルビン方式。在庫の絞り込み・取り扱い終了の検討対象に

これにより、限られた管理工数を、効果の大きい商品に集中できます。「全商品を毎日数える」のは不可能でも、「Aランク30品だけ毎日見る」なら現実的です。

注意点

  • 金額だけで判断しない: Cランクでも、欠かせない部品や売れ筋とセットで使う補完商品は安易に削れません。「これが切れるとAランク品も売れない」という関係に注意。
  • 新商品はデータが無い: 発売直後はランク付けできないため、類似商品を参考に暫定ランクで扱います。
  • 定期的に見直す: 売れ筋は季節やトレンドで変わるため、四半期〜半年に一度はランクを更新します。
  • 滞留の発見には回転率を併用: ABC分析は「よく出る商品」を見つけますが、「出ない在庫」の異常は在庫回転率や在庫日数とあわせて見ると発見しやすくなります。

在庫管理システムでのABC分析

手計算やExcelでもABC分析はできますが、出庫データの集計・並べ替え・累計計算を毎回行うのは手間です。

クラウド在庫管理システム「クラプロ」には ABC分析 の機能があり、出庫の実績データから商品を A・B・C に自動で分類して見える化できます。手計算で並べ替える必要はありません。

  • 日々の入出庫を記録するだけで、分析のもとになるデータが貯まります。
  • あわせて商品別レポート(出庫額の多い順)で売れ筋・滞留品を確認できます。

詳しくは利用ガイドの レポートクラプロでできること をご覧ください。

ABC分析に関するよくある質問

Q. ABC分析とは?

商品を貢献度でA・B・Cに分け、ランクごとに管理の手間を変える手法です。限られた工数を効果の大きい商品に集中させます。

Q. ランクの分け方は?

出庫額の大きい順に並べ、累計比率で「〜70%=A、70〜90%=B、90〜100%=C」が一般的な目安です。

Q. 売上と出庫数量、どちらで分析すべき?

在庫管理目的なら出庫額(数量×原価)ベースが基本です。目的により売上・粗利ベースも使い分けます。

Q. どのくらいの頻度で見直すべき?

四半期〜半年に一度が目安です。季節商品の入れ替わりや新商品投入のタイミングでも再分析しましょう。

まとめ

  • ABC分析とは、貢献度で商品を A・B・C に分け、管理にメリハリをつける手法。
  • 背景はパレートの法則(80:20)。上位少数の商品が売上の大半を生む。
  • 手順は「集計 → 降順に並べる → 累計比率 → ランク分け」。目安はA=〜70%・B=〜90%・C=それ以外。
  • Aは重点管理(定期発注・高サービス率)、Cは簡易管理(まとめ発注・絞り込み)。
  • 在庫管理システムのABC分析機能を使えば、出庫実績から自動で分類できる。

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