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先入れ先出し(FIFO)とは?意味・メリットと在庫管理での実践方法

クラプロ編集部更新 2026年7月13日
目次expand_more

「先入れ先出し」は、在庫管理でもっとも基本的なルールの1つです。とくに期限のある商品では、これを守れるかどうかが廃棄ロスや品質に直結します。意味・メリットから、現場で崩れやすいパターンと対策、システムでの徹底方法まで解説します。

先入れ先出し(FIFO)とは

先入れ先出し(FIFO:First In, First Out)とは、先に入荷した在庫から先に出荷・使用していく考え方です。

たとえば同じ商品が棚にあるとき、古い入荷分から先に売る・使うようにします。新しく入荷したものは奥に置き、手前の古いものから出す——これが先入れ先出しの基本です。

FIFO・LIFO・FEFOの違い

方式 意味 出す順番
先入れ先出し(FIFO) First In, First Out 入荷が古いものから
後入れ先出し(LIFO) Last In, First Out 入荷が新しいものから
先期限先出し(FEFO) First Expired, First Out 有効期限が近いものから

実物の在庫運用では、ほとんどの場合FIFOが基本です(古い在庫を残さないため)。LIFOは「手前に積んだものから取る」状態で、意図せずそうなってしまっている現場が少なくありません。

FEFOは食品・医薬品・化粧品などで使われる、より厳密な方式です。入荷順と期限順は必ずしも一致しない(後から入荷したロットの方が期限が短いことがある)ため、期限のある商品はFIFOではなくFEFOで考えるのがより安全です。→ 有効期限管理とは

先入れ先出しのメリット

  • 品質の保持: 古い在庫が長く残らず、劣化・陳腐化を防げる。
  • 廃棄ロスの削減: 期限切れになる前に使い切れる。たとえば期限切れ廃棄が月に1万円分ある店舗なら、FIFOの徹底だけで年間12万円分のロス削減の余地があります。
  • 在庫の鮮度の安定: 常に古いものから消費されるため、お客様に届く商品の状態がそろう。
  • トレーサビリティの向上: 出庫順が入荷順と対応するため、問題発生時にどのロットがいつ出たかを追いやすい。→ ロット管理とは

会計の「先入先出法」との関係

会計・原価計算にも「先入先出法」という言葉があります。こちらは在庫の金額評価(どの単価で払い出したとみなすか)の方法で、物理的な運用のFIFOとは別の話です。物理はFIFOで運用し、評価は移動平均法を使う、という組み合わせも普通にあります。

現場で先入れ先出しを徹底するには

  • 置き方の工夫: 新しい在庫を奥(または下)から補充し、古い在庫を手前(または上)から出す。ラックの背面から補充して前面から取る「流動ラック(フローラック)」は、この動きを設備で強制する仕組みです。
  • 入荷日・期限の表示: 箱やラベルに入荷日・期限を明記し、どれが古いか一目で分かるようにする。
  • ロット・期限での区別: 同じ商品でもロットや期限で区別し、古いロットから引き当てる。
  • 置き場を固定する: 同じ商品が複数の場所に散らばると、古い在庫の見落としが起きる。→ 場所管理(ロケーション管理)

崩れやすいパターンと対策

崩れるパターン 対策
繁忙期に「手前に置いて手前から取る」になる 補充動線を「奥から」に固定し、フローラック等で物理的に強制する
新旧の在庫が同じ棚で混ざる 入荷日・ロットラベルを必ず貼り、ロット単位で場所を分ける
応援スタッフがルールを知らない 「古いものから出す」を掲示し、ラベルの見方を教育する
データ上どれが古いか分からない ロット・有効期限ごとに在庫を記録し、引き当て順をデータで示す

物理的な置き方だけに頼ると、繁忙期に必ず崩れます。在庫データ上でも「どれが古いか」が分かる仕組みとセットにするのが定着のコツです。

在庫管理システムでの先入れ先出し

クラウド在庫管理システム「クラプロ」では、ロット・有効期限を在庫項目として有効にすることで、先入れ先出しを支える管理ができます。

  • 同じ商品でも、ロット・有効期限ごとに在庫を分けて把握できます。
  • どの期限・ロットの在庫がいくつ残っているかが分かるため、古いものから出庫する判断がしやすくなります。
  • 期限切れ・期限間近の在庫は在庫アラートにも表示され、使い忘れを防ぎます。
  • スマホのバーコードスキャンで、現場でロットを選んで出庫を記録できます。

詳しくは利用ガイドの 在庫項目(場所・ロット・有効期限) をご覧ください。

先入れ先出しに関するよくある質問

Q. 先入れ先出し(FIFO)とはどういう意味ですか?

先に入荷した在庫から先に出荷・使用していく在庫運用のルールです。古い在庫を残さないことで、品質劣化や期限切れによる廃棄ロスを防ぎます。

Q. FIFOとFEFOの違いは?

FIFOは「入荷が古い順」、FEFOは「有効期限が近い順」に出します。入荷順と期限順が入れ替わることのある食品・医薬品などでは、FEFOの方がより安全です。

Q. すべての商品で必要ですか?

期限や劣化のない標準部品などでは優先度が下がります。ただし品質保証・ロット追跡が必要な商品や、モデルチェンジのある商品では、古い在庫を残さないFIFOが基本です。

Q. 現場に定着させるには?

「奥から補充・手前から出す」のルール化、入荷日・期限ラベルの明示、ロット・期限単位の在庫記録の3点セットが基本です。データ側でも古い在庫が分かるようにすると、繁忙期でも崩れにくくなります。

まとめ

  • 先入れ先出し(FIFO)とは、先に入れた在庫から先に出すこと。期限がある商品は**FEFO(期限が近い順)**で考えるとより安全。
  • メリットは、品質保持・廃棄ロス削減・鮮度の安定・トレーサビリティ向上
  • 徹底のコツは、置き方のルール化+ラベル表示+ロット・期限単位のデータ管理のセット。
  • 期限・ロットで在庫を区別できる在庫管理システムを使うと、繁忙期でも崩れにくい。

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