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ロケーション管理・複数拠点管理とは?場所と拠点で在庫を分ける方法

クラプロ編集部更新 2026年7月13日
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倉庫や店舗が増えたり、棚の数が多くなったりすると、「どこに何がいくつあるか」が分からなくなりがちです。これを整理するのがロケーション管理複数拠点管理です。このページでは、「拠点」と「場所(ロケーション)」の違いから、固定・フリーロケーションの使い分け、番号の付け方、在庫管理システムでの実践方法までをやさしく解説します。

ロケーション管理・拠点管理とは

ロケーション管理とは、在庫を「どこに保管しているか」という置き場所ごとに区別して管理することです。同じ商品でも「棚Aにいくつ」「棚Bにいくつ」と分けて数えることで、探す手間やミスを減らせます。

保管場所には、大きく 2つの粒度(レベル) があります。

  • 拠点: 倉庫・店舗・事業所など、独立して在庫を運用する大きな単位
  • 場所(ロケーション): 1つの拠点のでの置き場所。棚・部屋・フロア・エリアなど、より細かい単位。

「東京倉庫」「大阪倉庫」を拠点で分け、その中の「棚A」「棚B」を場所で分ける——このように2段階で在庫を整理するのが基本です。

「拠点」と「場所(ロケーション)」の違い

拠点 場所(ロケーション)
粒度 大きい(倉庫・店舗・事業所) 小さい(棚・部屋・フロア・エリア)
役割 独立した在庫の運用単位 拠点の中での保管位置
東京倉庫、大阪倉庫、渋谷店 棚1-1、冷蔵室、2Fフロア
在庫の考え方 拠点ごとに在庫・入出庫を分けて管理 同じ拠点の中で置き場所ごとに在庫を分ける

どちらも「在庫を置き場所で分ける」点は共通ですが、拠点は運用そのものを分ける大きな区切り場所は拠点内の細かい区切り、と考えると整理しやすくなります。

なぜ場所・拠点で在庫を分けるのか

置き場所ごとに在庫を分けておくと、次のようなメリットがあります。

  • 探す時間の短縮: 「どの棚にあるか」がすぐ分かり、ピッキングや棚卸が速くなる。倉庫作業の中で「歩く・探す」時間は大きな割合を占めるため、ここの短縮は効きます。
  • 欠品・過剰の把握: 拠点・場所ごとの在庫が見えるので、「A倉庫は不足、B倉庫は余剰」といった偏りに気づける。
  • 誤出荷の防止: 正しい場所から出すことで、取り違えを減らせる。
  • 棚卸の効率化: エリアを区切って数えられるため、棚卸の分担や循環棚卸がしやすい。
  • 拠点間の在庫の融通: どこに在庫があるかが分かると、拠点をまたいだ在庫の移動・補充を判断しやすい。
  • 先入れ先出しの下支え: 置き場が固定されていると、古い在庫の見落としが減る。→ 先入れ先出し(FIFO)とは

逆に、置き場所を分けずに「全体の合計数」だけを管理していると、在庫はあるのに現場で見つからない、といった問題が起きがちです。

固定ロケーションとフリーロケーション

場所の運用方式には、大きく2つの考え方があります。

方式 内容 長所 短所
固定ロケーション 商品ごとに置き場所を固定する 覚えやすい・迷わない・運用が簡単 在庫が減っても場所が空かず、スペース効率が悪い
フリーロケーション 空いている場所に自由に置き、置いた場所を記録する スペース効率が高い・レイアウト変更に柔軟 「どこに置いたか」の記録が必須。記録が崩れると探せない

小規模・品目が安定している現場は固定入れ替わりが激しく保管効率を追求したい倉庫はフリーが向いています。両者を組み合わせて、定番品は固定・季節品はフリー、とするハイブリッド運用も一般的です。フリーロケーションは記録が命なので、システムでの管理がほぼ前提になります。

ロケーション番号の付け方

場所には、構造に沿った体系的な番号を付けるのが基本です。

例: A-03-2 = Aエリア・3列目・2段目

  • エリア(ゾーン): 建物・部屋・通路ブロックなど大きな区分(A、B、冷蔵…)
  • 列(連): ラックの列番号(01〜)
  • 段・間口: 棚の高さ・横位置(1段目、2段目…)

ポイントは、番号を見ただけで現場のどこか分かること。ピッキングリストをロケーション番号順に並べれば、そのまま最短の作業動線になります。将来の増設を見込んで、番号に余裕を持たせておくのもコツです。

拠点と場所の使い分け

「拠点で分けるべきか、場所で分けるべきか」は、次を目安に考えます。

  • 別々に在庫を締めたい・在庫数を独立して見たい拠点で分ける(例:店舗ごと、倉庫ごと)。
  • 同じ拠点の中で置き場所を整理したい → **場所(ロケーション)**で分ける(例:棚番、ゾーン)。
  • 小規模で1か所しかない場合は、まず場所だけから始め、拠点が増えたら拠点で分ける、という段階的な導入も現実的です。

Excel・紙でのロケーション管理の限界

ロケーション管理はExcelや紙でも始められますが、規模が大きくなると次の課題が出てきます。

  • 拠点・場所が増えるほど表が複雑になり、集計や検索に手間がかかる。
  • 入出庫や移動のたびに手で書き換えるため、転記ミス・更新漏れが起きやすい。
  • 複数人・複数拠点で同時に編集すると、最新の在庫が分からなくなる
  • 現場で「この棚にいくつあるか」をその場でスマホから確認しにくい

特にフリーロケーションは「記録が正しいこと」が生命線のため、手書き・転記ベースでの運用はほぼ破綻します。拠点や棚の数が増えてきたら、在庫管理システムで仕組み化するのが現実的です。→ Excel在庫管理の限界

在庫管理システムでのロケーション・拠点管理

在庫管理システムを使うと、拠点・場所ごとの在庫を自動で分けて数え、入出庫や移動の記録もそのまま履歴として残せます。

クラウド在庫管理システム「クラプロ」では、拠点と場所を組み合わせて在庫を整理できます。

  • 拠点: 倉庫・店舗ごとに在庫を分けて管理し、画面上で拠点を切り替えて記録・確認できます。商品マスターは全拠点で共通なので、拠点ごとに商品を作り直す必要はありません。→ 拠点の管理
  • 場所(ロケーション): 「場所」を在庫項目として有効にすると、同じ拠点の中で棚・部屋・フロアごとに在庫を分けられます。事前のマスタ登録は不要で、作業を記録するときにその場で入力します。→ 在庫項目(場所・ロット・有効期限)
  • 移動: 同じ拠点の中で在庫を別の場所へ移すときは、移動作業で移動元・移動先を指定して記録できます。→ 作業(入庫・出庫・移動・調整・棚卸)
  • バーコードスキャン: スマホのカメラで読み取って、現場でその場で在庫を記録できます。

必要なときだけ有効にでき、不要なら数量だけのシンプルな管理に戻せます。

ロケーション管理に関するよくある質問

Q. ロケーション管理とは?

在庫を置き場所ごとに区別して管理することです。探す時間の短縮・誤出荷の防止・棚卸の効率化につながります。

Q. 「拠点」と「場所」の違いは?

拠点は倉庫・店舗など独立した運用単位、場所は拠点内の棚・部屋などの細かい区切りです。2段階で整理します。

Q. 固定ロケーションとフリーロケーションはどちらがいい?

小規模・定番中心なら固定、規模が大きく入れ替わりが激しいならフリー(記録はシステム前提)。ハイブリッドも一般的です。

Q. ロケーション番号の付け方は?

「エリア−列−段」(例: A-03-2)のように、番号から現場の位置が分かる体系にします。番号順=作業動線になるのが理想です。

まとめ

  • ロケーション管理とは、在庫を置き場所ごとに区別して管理すること。
  • 保管場所には、拠点(倉庫・店舗などの大きな単位)と、場所(ロケーション)(拠点内の棚・部屋などの細かい単位)の2段階がある。
  • 運用方式は固定ロケーションフリーロケーション。規模と入れ替わりの激しさで使い分ける。
  • ロケーション番号は「エリア−列−段」など、見ただけで場所が分かる体系に。
  • 置き場所で分けると、探す時間の短縮・欠品や過剰の把握・誤出荷の防止・棚卸の効率化につながる。
  • 拠点や棚が増えてきたら、在庫管理システムで拠点・場所・移動をまとめて仕組み化するのが効率的。

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