ロケーション・ロット・有効期限
「同じ商品でも、棚Aと棚Bで何個ずつあるか知りたい」「賞味期限ごとに分けて数えたい」——そんなときに使うのが ロケーション・ロット・有効期限 の3つです。まとめて 在庫項目 と呼びます。
初期状態では3つともオフで、商品ごとの数量だけを管理します。必要なものだけオンにしてください。
3つの違い
| 項目 | 何を表す? | 例 |
|---|---|---|
| ロケーション | 拠点の中の置き場所 | 棚1-1、A倉庫、冷蔵室 |
| ロット | 製造ロット番号などの識別子 | LOT-20260601 |
| 有効期限 | 賞味期限・使用期限などの日付 | 2026-12-31 |
オンにすると、在庫は「商品 + オンにした項目の組み合わせ」ごとに分かれて数えられます。たとえばロケーションと有効期限をオンにすると、「商品A・棚1-1・2026-12-31 が 20個」「商品A・棚2-3・2027-03-31 が 5個」というように別々に持てます。商品全体の在庫数は、その合計です。
マスタ登録は要りません。 作業を入力するときに、その場で棚の名前や期限を打ち込むだけです。
どれをオンにする?
- 食品・飲料 — 有効期限。賞味期限ごとに分けて、先入れ先出しと期限切れ防止に。
- 医薬品・化粧品・製造業 — ロット(+有効期限)。ロット単位の追跡・トレーサビリティに。
- 倉庫・店舗内の置き場所管理 — ロケーション。棚やエリアごとに在庫を分けたいときに。
必要最低限だけにしてください
オンにした項目は、作業のたびに入力する欄になります。項目が増えるほど入力の手間が増え、在庫の組み合わせも増えて一覧が細かくなります。「あったら便利かも」ではなく「これがないと困る」ものだけをオンにするのがコツです。
拠点とロケーションは別物です
倉庫・店舗など独立して運用する単位は拠点で分けます。ロケーションは、その拠点の中での置き場所です。「東京倉庫」「大阪倉庫」は拠点、その中の「棚A」「棚B」はロケーション、という使い分けになります。
オン・オフを切り替える
設定できるのは管理者です。
- 「その他」を開きます。
- ロケーション、ロット、有効期限 を選びます。
- それぞれのスイッチを切り替えます。
オンにすると、作業や在庫の画面に入力欄が現れます。
作業での入力
作業(入庫・出庫・移動・棚卸)を入力するとき、オンにしている項目の欄が表示されます。
たとえばロケーションと有効期限をオンにしていれば、入庫のときに「どの場所に・どの期限の在庫を・何個」入れるかを記録します。オフの項目は欄自体が出ません。
同じ組み合わせは1行にまとめてください
1つの作業の中で、商品・ロケーション・ロット・有効期限がまったく同じ行を2つに分けることはできません。数量を1行にまとめてください(「作業に同じ商品が複数回登録されています」と表示されます)。
あとからオフに戻したら
すでに記録した在庫や履歴は消えません。
- 既存の在庫・作業履歴では、その項目の値がそのまま表示され続けます。
- 新しく作業を登録するとき・既存の作業を編集するときだけ、その項目が表示されなくなります。
「一度使ってみたけど手間だったのでやめる」という判断をしても、過去のデータが壊れることはありません。
よくある質問
Q. ロケーションの入力欄が出てこない A. ロケーションがオフになっています。管理者が「その他」→「ロケーション、ロット、有効期限」でオンにしてください。
Q. 別の棚に在庫を移したい A. 移動という作業タイプを使います。移動元にする在庫を選び、移動先のロケーションと移動数を指定すると、在庫がそのまま移ります。ロケーションだけでなく、ロット・有効期限を変えることもできるので、入力を間違えた在庫の直しにも使えます。→ 入庫・出庫・移動・棚卸
Q. 複数の倉庫・店舗を管理したい A. それぞれ独立して在庫を持たせるなら拠点、1つの拠点の中の置き場所ならロケーションです。
関連ページ
- 在庫アラート — 期限切れ・期限間近の検知
- 入庫・出庫・移動・棚卸
- 有効期限管理(賞味期限管理)とは