原価計算方法
在庫の資産額と粗利を、どういう考え方で計算するか。それを決めるのが 原価計算方法 です。会社ごとに1つ選びます。
初期設定は平均原価法です。変更できるのは管理者です。
3つの選択肢
| 方法 | 原価の決め方 | こんな会社に |
|---|---|---|
| 平均原価法 | 入庫の仕入単価から平均原価を自動計算 | 仕入値が仕入れるたびに変わる |
| 標準原価法 | 商品ごとに決めた固定の標準原価を使う | 原価をあらかじめ決めている |
| 原価法なし | 金額を扱わず、数量だけ管理 | 金額は別で管理している/数だけ分かればいい |
迷ったら、初期設定の平均原価法のままで問題ありません。実際の仕入価格が反映されるので、いちばん実態に近い数字になります。
設定方法:「その他」→「原価計算方法」→ 3つから選ぶ。
それぞれの仕組み
平均原価法
- 入庫で仕入単価を入力すると、その商品の平均原価が自動で更新されます。
- 出庫の粗利は、出庫を完了した時点の平均原価で記録されます。
- そのため、あとで仕入価格が変わっても、過去の粗利は変わりません。 締めた月の数字が後から動かないのが利点です。
標準原価法
- 商品ごとに 標準原価 を設定します(商品の編集画面で入力)。
- 出庫の粗利は、その標準原価を使って計算されます。
- 標準原価を変更すると、過去のレポートの粗利も計算し直されます。 原価を見直したときは、過去の数字が変わる点に注意してください。
原価法なし
- 金額・粗利は集計されません。在庫の数量だけを管理します。
- 入庫・出庫の単価の入力欄も表示されません。
- レポートには出庫数・入庫数だけが表示され、発注書・納品書にも金額欄は印字されません。
粗利の計算式
粗利 = 出庫額(販売単価 × 数量)− 出庫した在庫の原価合計
- 原価は、選んでいる原価計算方法(平均原価/標準原価)に従います。
- 入庫の単価は粗利に直接は影響しません。 平均原価法のときに、平均原価を更新するために使われます。
よくある質問
Q. 粗利の数字が思っていたのと違う A. 原価計算方法によって決まり方が違います。平均原価法は出庫した時点の平均原価で固定されるので、あとから仕入価格を変えても過去の粗利は動きません。標準原価法は逆に、標準原価を変えると過去も計算し直されます。
Q. 単価の入力欄が出てこない A.「原価法なし」になっています。金額を管理するなら、平均原価法か標準原価法に変更してください。
Q. 仕入価格・販売価格はどこで入力する? A. 商品ではなく、作業ごとに入力します。入庫=仕入単価、出庫=販売単価です。商品に登録するのは、標準原価法で使う「標準原価」だけです。
Q. あとから変更できますか? A. できます。ただし粗利や資産額の出方が変わるので、期の途中よりは、締めのタイミングで切り替えるほうが混乱がありません。
関連ページ
- 商品の登録・編集 — 標準原価の設定
- 入庫・出庫・移動・棚卸 — 仕入単価・販売単価
- レポートの見方 — 粗利の集計